Ryosuke Cohen — 世界をつなぐ「Brain Cell」のメールアート作家
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Ryosuke Cohen
幸園 良介 — b. 1948, Osaka | Mail Art Pioneer幸園良介(Ryosuke Cohen)は1948年大阪生まれ。教育学を学び、1974年より美術教師として活動を続けながら、メールアートの世界に出会いました。姓「幸園」は英語では"Cohen"と表記——友人のアドバイスに従いこのスペルを採用したことで、現在では世界中の郵便ネットワーク上で「Ryosuke Cohen」の名が知られています。
彼がメールアートに出会ったのは、カナダ人アーティスト Byron Black を通じてのことでした。以来、郵便という物理的な「つながり」に着目し、アーティストのネットワークを世界規模で広げていくことを、みずからの芸術実践と定義しました。
1985年6月に始まった「Brain Cell」は、世界中のアーティストが切手・スタンプ・ドローイング・コラージュなどをCohenのもとへ郵送し、Cohen自身がそれらを一枚のシートに集積・印刷して参加者全員に送り返すという、世界最長の参加型メールアートプロジェクトです。
プロジェクト名は、Cohen自身の言葉に由来します。「ブレインセルと名付けたのは、顕微鏡で見た脳の構造図がメールアートのネットワーク図に見えたから。数千のニューロンが絡み合う様子は、まさにメールアートの世界そのものだ」。80か国以上・6,000人超のアーティストが参加し、号数は1,200を超えて現在も継続中です。
2001年8月には、Brain Cell参加者を実際に訪ね歩く「Fractal Portrait Project」もスタート。アメリカ、イタリア、韓国、オランダ、ベルギー、イギリスなど各国を旅し、人と人が直接出会うことでネットワークを可視化しました。


